昨日に続いてサービス内容を言語化していく。今日はそのサービスである理由について考える。
何故シミュレーションアプリなのか
情報収集の手段
ユーザーは家の内装を決めるにあたり、最初に情報収集をする。その手段として使用しているのは、以下の通りだった。
お客様については、見せていただいた資料がSNSだっただけで、他の手段も取っていた可能性はある。 だがサービスは私自身の思い込みではなく他人の思考・行動から得た情報で作成するため、上記の情報で検討を進める。
SNSについては自分でも調べたところ、RoomClipやHouzzがあった。 シミュレーション画像を持参した人は私が前職に在籍していた2年半の中で1組だけだった。 しかもスマホアプリではなくPCソフトで、本格的なものだった。
既存の情報収集手段の問題点
工務店のHP、Webサイト
複数のサイトを調べたところ、家の内装の決め方として「まずはテイストを決めて、家全体の統一感を出そう」というアドバイスが書かれていることが多いと感じた。 私もここから決めた方が良いと思っている。なぜなら、その部屋で過ごす気分を考えるときには、床や壁といったパーツ毎の色ではなく、部屋全体の色の雰囲気を想像すると思うからだ。 また、テイストでその雰囲気に名前がついていれば、部屋の方向性はブレなくなる。 しかし、ヒアリングした人たちからはテイストと言われてもどんな色を使うのかは想像できないという意見をもらった。
SNSでは沢山の施工例(実際に建てられた家の写真)を見ることができる。ただ、テイストについて説明が書かれていることは少ないと感じた。 また、最近の流行として画像内に床や壁の商品名を書き込むことが増えている。 そのためユーザーは部屋のパーツ毎に良いと思ったものをピックアップしていくので、組み合わさった時にどうなるか想像できないと考えた。
シミュレーションアプリである理由
以上のことから、現状はテイストとそれに対応する色がユーザーの中で繋がっておらず、部屋の色を決める方向性を見つけられないのではと考えた。 そのため、その部屋で過ごす気分を決めること、ユーザーが視覚的にこの色の組み合わせがこのテイストなんだ、という繋がりを想像できるようにするためにはシミュレーションが良いと考えた。 更に、テイストは明確な定義がなく、ミックスされることも多い。 そのためアプリ側で提案した色の組み合わせが必ずしもユーザーの好みと合致しない可能性がある。その解決策として、ユーザーが自分で色の調整ができるようにしたいと思っている。
今日はここまで!明日からは既存サービスのUIを調査して、画面を作る準備をしていく。